わたしたちに免疫力があるように地球にも免疫力はあって、
それがもしかするとウィルスだったりすのだろうか。
と、簡単なウィルス学や生物学の本をちらちら読むたび
思っていたのだけれど。
新型コロナウィルス感染症が収束しない状況にある今、
改めてそう思わずにはいられない今日この頃。
ウィルスは人間を住処にして広がっているように思うけれど、
実はそうではないのかもしれない。
わたしたち人間は敵だ、と地球が認識してしまったウィルスとの戦い方は、
これで本当にいいのだろうか。
最近自然が人間に厳しい。昔は凌ぐものも防ぐものもなくて、
もっと厳しく感じられたかもしれないけれど、厳しい。
眠っていた地球が、うとうとしながら目覚め始めたのかもしれないし、
本領発揮なのかもしれない。
随分甘えて、調子にのっていたのかもしれない人間。
つんつんつついて寝た子を起こしたのは人間。
星の環境というのは、本当はこんなものではないのかもしれない。
すべて吹き飛ばして、いつでも「石」になれるのだ。
せっかく笑ったり、泣いたり、怒ったり、喜んだり、
たくさんの色彩に巡り合える生き物になったのに
わたしたちはたくさんのものを与えられすぎて、ごちゃごちゃごちゃっと混ぜ
て未来を灰色にしてしまっているのかもしれない。
儚いこの命に残るものなど何もないけれど、いつか見た海や星空や、
夕焼けや吹かれた風のにおいや、声やそういったものが体の記憶となって、
地球のような身体を自分の中に感じられたら、そんなことを感じられる人間に
なれたら、今此処にある命と時間に対する愛しさと大切に思う気持ちが、
この儚い命の未来にまた色をつけてゆくのではないだろうか。
わたしたちがこれから、学び直さなければいけないことは、すべてを愛すること、なのかな。
あと、いつの間にかまた失われてしまった、人権だな。
いつか本当の意味で優しい人になれるようにと、修行のような祈りを抱えて生きてゆきたい。